公開展示・発表事例
当センターの研究のうち、外部に公開した展示・発表事例について、写真や動画と併せて紹介します。
1.NERVF / Testbed as a service
「インタラクティブ無線メッシュネットワーク計画」システムの構築
/2014年06月
StarBEDではネットワークの可視化と直感的な操作を実現したインタラクティブな無線メッシュネットワークプランニングシステムを研究開発しています。
このシステムを用いることで、効果的な無線ノードの配置や無線ネットワークのパラメータの推定など困難な作業のサポートを行え、災害時の非常時通信ネットワークの事前計画立案や、ネットワーク障害の補完技術の検証、ネットワーク技術者の教育などへの応用が期待できます。
【ネットワーク計画のサポート】
■Interop Tokyo 2014で公開したゲーム形式のデモ
無線ノードの配置をインタラクティブにプランニングするゲーム*1 |
*1:本デモは、Interop Tokyo 2014「Shownetデモンストレーション部門」で審査員特別賞を受賞しました。
- <ゲーム内容>
最初に特定の地域の不安定な無線メッシュネットワーク環境がプレイヤーに提供されます。この環境には、初期状態として公共施設を想定した5台の固定ノードと、緊急車両などを想定した、30台の移動ノードが配置されています。この状態でも局地的には無線メッシュネットワークが構成されますが、ノード密度が足りないため、マップ全体でのネットワークの到達性はありません。そしてマップ左上の固定ノードから、マップ右下の固定ノードへ動画の配信をするのがゲームの目的です。
プレイヤーはUAVやタワーなどの無線ネットワークリソースを利用することで、より安定した通信が可能な無線メッシュネットワーク計画し、ゲーム画面で実際にリソースを配置していきます。より少ないリソースで安定したネットワークを構築するほど高得点になります。
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Interop会場に展示されたゲーム形式デモの
全体(右下・斜めのパネルがコントローラ)
Interop Tokyo 2014での
ゲーム形式のデモイメージ
2.実験住宅「iHouse」を活用した
サイバーフィジカルシステム(CPS)検証環境の構築/2014年6月
StarBEDでは、CPS検証システムの構築を行っています。CPSの代表例として、住宅やコミュニティの制御を取り上げ、システムやホームシミュレータの開発を進めています。
当センター内にある実験住宅「iHouse」を利用することで、センサデータの収集を行うとともに、実環境での動作検証を行うことが可能となっています。収集されたセンサデータはシミュレータの精度向上等に利用されています。
■Interop Tokyo 2014で公開したCPS検証環境の可視化デモ
Interop会場(千葉県)とiHouse(石川県)をインターネットでつなぎ、
洋室1*2の様子を収集したセンサーデータの可視化とライブ映像により確認
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*2:洋室1は、当センター(石川県)に設置された実験住宅iHouseの一部屋「2階・南東の洋室」
- <デモ内容(1)/自動制御モード>
- ・iHouseで収集したセンサーデータをもとに、快適環境制御システムにより窓・カーテン・エアコンなどの機器が制御される様子を確認
- <デモ内容(2)/手動制御モード>
- ・タッチパネル式コントローラにより、手動で窓・カーテン・エアコンを手動制御
- ・手動制御した場合の室内環境の変化をセンサーデータのグラフで確認
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サイバーフィジカルシステム(CPS)
のイメージ
Interop会場に展示された「iHouse」デモ
(下側はコントローラ)